【JIMOTO TOCHIGI FES!2020】イベントレポート
2月16日に開催された『JIMOTO TOCHIGI FES! 2020』。
大好評だった前年度の内容を踏まえ、今年も様々なコンテンツが用意されていました!
当日いらっしゃった方も、そうでない方も、地元に思いを馳せながら読んでもらえたら嬉しいです。
ここでは、当日の様子を日光市出身のライター・山越 栞がレポートさせてもらいます。
▶イベント概要はこちらをご参照ください
東京・永田町の会場に栃木県人66名が大集合!
2020年の会場は、東京・永田町にあるコミュニティビルGRiD。
ここに、35歳以下の栃木県出身者が66名も大集合しました!
参加理由を聞いてみると、「SNSで情報を知って面白そうだと思ったから」「前年のイベントに参加して楽しかったから」「今後もっと地元の栃木と関わりたいから」など、素敵なお声もたくさん。
そんな参加者の皆さんのために、開場からイベントスタートまでの時間も楽しめるコンテンツが用意されていました。
ウェルカムフルーツには、大きくて真っ赤なスカイベリー!
さっそく、栃木県民の心にひそんでいる地元愛が刺激されます。
そして、こんなトガッたコンテンツまで。
入場時に配られたバンソウコウ型のシールに「とちぎの直してほしいところ」を書いて、『BLACK TOCHIGI』のポスターにペタリ。
他にもいろんなパネルがあって、一人で会場に来た人も周りの人たちと談笑できるような空気感が漂っていました。
とちぎに関するちょっとしたアイテムがGETできるガチャガチャも大人気!
とちぎ度チェッククイズで大盛りあがり!
さてさて、13時になり、第一部のJIMOTO MEETINGがスタート!
はじめに、ウォーミングアップとして「とちぎ度チェッククイズ」がありました。
とちぎに関するクイズ3問の中で、参加者のほぼ全員が正解というびっくりな結果になったのが、「レモン牛乳に含まれるレモン果汁の割合は?」というもの。
(栃木県にゆかりのあるアナタなら、答えはきっとわかりますよね…?)
こんなローカルネタで盛り上がれるのが、「ジモトチ」の最大の魅力かもしれません。
会場に一体感をもたらす司会をしてくださったのは、栃木市出身の義達 祐未さん。東京と栃木を行き来しながら、YUM innovation合同会社のCEOやとちぎ未来大使も務めていらっしゃいます。
そんな義達さんも、MCを務める以前からジモトチのイベントに足を運んでいたそう。こんな風に、興味を持っている人たちがどんどん仲間になっていく感じも素敵だなぁと思いました。
とちぎの今とこれからを語るトークライブ
場が温まったところで、小山市でCafe FUJINUMAを営む藤沼 英介さんと義達さんによるトークライブに。
大学進学を機に上京して映画を専攻していた藤沼さんは、卒業後に映画やテレビ制作に携わった後、故郷の小山市にUターン。現在は、小山市内で2店舗のカフェを経営し、珈琲焙煎の全国大会で5位に入賞するほどの腕前の持ち主です。
ここで、お二人のトークライブの内容をダイジェスト的にお届けします!
実は、東京にいた頃は栃木出身だって話すことがめちゃくちゃ恥ずかしいと思っていました。その時は当然、自分は東京に永遠に住むんだと思っていたし、小山に戻ったときは両親のお店作りを手伝うために、地元に移住というよりも「一年間だけ帰ろう」ってくらいの気持ちで。
私は東京に出てから「いつか栃木に帰りたい」と思ってきたけれど、今は東京にいながら栃木でも仕事をしているんです。なんだか逆ですね(笑)
いざ小山に戻ってきたときに、駅前がシャッター通りになっていて、ここに住む若者たちが可哀想だなと思ったんです。だから「何もないから東京まで行こう」じゃなくて、「じゃあ自分たちでつくろう」と活動するようになりました。
小山での活動は「地元だったからやりたかった」という気持ちが強かったんでしょうか?
まぁ「もともと生まれ育った街だし」くらいですかね。今は100%愛着がありますよ!
活動し始めて、地元だからできるなと思うことはありますか?
今は都内にコーヒー豆を卸してもいるので、「地方で仕事ができるのすごいですね」と東京の人に言われることもあるのですが、反対に東京だと当たり前のことが、栃木だと新しく見えるからこそ成立したりもしますよね。
とちぎの県民性に助けられることはありますか?
とちぎの人って前のめりにイベントに参加するとかはないけど、こちらから関係をつくろうと動けば味方になってくれることが多いですね。イベントをするときの交渉などは、商工会議所や地域のおじいちゃんおばあちゃんと積極的に交流してきたのが大きかったです。そのおかげで、今地元で好きなことやれていると思うし。
たしかに、東京で同じようにお店をやろうとすると場所探しやお金の問題もあるかもしれませんね。最後に参加者の皆さんにひと言お願いします!
東京に見ている幻想から早く解き離れて、栃木で夢を叶える未来を選んだほうが絶対良いですよ…!!東京にいたときよりも、小山に住んでいる今の方が僕は幸福度が全然高いですから。
お二人の生トークに、参加者の皆さんは熱心に耳を傾けていました。
テーマセッションで自分らしいとちぎとの関わり方を知る
次のコンテンツは、参加者それぞれの興味・関心に合わせて選べるテーマセッション。
同じテーマを選択した人たちと共に考えたり、交流したりできる参加型のプログラムです。
3つのテーマがあり、とちぎで活動するコーディネーターの方々がそれぞれのトークやワークショップなどが用意されていました。
気になる3つのテーマはこちら。
THEME.1 “まち”「地域との関わりをつくるには」
“まち”セッションのファシリテーターは、合同会社 walk worksの遠藤 百合子さん・翼 さんご夫妻。
栃木県が都内に設置する移住相談窓口の相談員として移住・定住サポートをしていた百合子さんと、県内でまちを豊かにする様々な活動に取り組む翼さんに、とちぎで行われているローカルプロジェクトのご紹介、観光や移住とは異なる地域との関わり方のアドバイスなどをいただけました。
グループに分かれてワークショップやフリートークをしながら、とちぎに一歩踏み出すきっかけやヒントを考えていく参加者の皆さん。
THEME.2 “仕事”「とちぎの仕事と働き方」
“仕事”がテーマのセッションでは、とちぎで仕事と人を繋ぐ活動をしている株式会社 kaettara代表の永井 彩華さん、リージョンズ株式会社の高山 綾美さんのお二人によるトークセッションが。
県内でチャレンジをしている地元企業の事例を紹介してもらいながら、質疑応答タイムを通して「とちぎで働くこと」をリアルにお話しいただきました。
具体的な調査結果や企業で求められるスキルなどを知ることで、Uターンを考えている参加者の皆さんのイメージもよりクリアに。
THEME.3 “暮らし”「自然と共に暮らすとちぎ」
“暮らし”セッションのトークゲストは、茂木町で「雑穀農家のパンと宿 月noco」を運営している君島 佳弘さんと、NPO法人とちぎユースサポーターズネットワークの正木 健さん。
とちぎだからこそできる暮らしの楽しみ方を実践している君島さんに、ジモトチスタッフでもある正木さんが中心となってあれこれ教えてもらう場でした。
君島さんが手塩にかけて育てた雑穀米を試食させてもらいながら、クイズや大喜利を通して、楽しく「とちぎの暮らし」についての意見が交わされていました。
JIMOTO PARTYでつながりをつくる交流会
第二部は、この場に集まったトークゲストの方々や県・市町の職員さん、参加者の皆さんが自由に交流できるJIMOTO PARTYです!
とちぎにゆかりのある食材を使った、栃木県出身の作り手さんによる美味しいごはんとお酒がたくさん。
今回ごはんを作ってくださった3人です。
左から、フードコーディネーターの松本 加奈美さん、「食堂まめ」の降矢 絵莉子さん、「ことり食堂」の中里 希さん。
飲んだり食べたりしながら、あちこちで「はじめまして」「どんなことをしているんですか?」「とちぎで何かしたいことがあるんですか?」などの会話が生まれていました。
入場時に自分の出身の市町を表す缶バッジをプレゼントしてもらったので、それらを元に愉快な地元トークが広がります。
パーティの中盤では、より新しい出会いのきっかけになるニンゲンBINGO!も。
各地域のPRタイムで接点や関心ごとを探す
そうこうしているうちに、あっという間に終了の時間が近づいてきました。
最後は、各市町の職員さんによるPRタイム。
こうしてそれぞれの地域の活動や募集内容を聞くことができ「とちぎってこんなにいろいろやっているんですね!」なんて、お隣にいらっしゃった方とつい目を合わせてしまいます。
地元仲間が増える!とちぎの今とこれからを知ることができました
こうして、約4時間の濃密な時間が終了!
JIMOTO TOCHIGI FES! に何度か足を運ばせてもらって思うのは、その場で生まれる仲間意識や、「自分もいつかこんなことしたい!」といった思いを抱く人が増えるポジティブな空気感。
普段は都市部で頑張っている参加者の皆さんも、なんとなく気になっていた「とちぎの今やこれから」の解像度が上がって、とっても充実した表情をされていました。
「ちょっと興味があるくらいだったのですが、来てみてよかったです!」なんて声もちらほら。
今回は足を運べなかった方も、ご興味があれば次回のイベントなどに参加してみてくださいね。
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